【Vol.128】 ドラッカーに学ぶ働き方改革 ~経営者にとっての働き方改革推進とは? ⑧~
自らが社会に与える影響を処理するとともに、
社会の問題について貢献をすること。
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
自らが社会に与える影響を処理するとは、わかりやすく言うと、
社会的責任を負うということです。
例えば、工場から出る騒音や排水に対して、
きっちり対策を施すといった、悪い影響を防ぐのも
1つの社会的責任でしょうし、資源/エネルギーを大切にすることや、
自然を育むための支援も、社会の問題について貢献をするといった
CSRの取り組みになります。
この働き方改革において、知識労働者の生産性向上を
高めていくことを1つのテーマとして考えた場合、
わが社における事業(あるいは製品/サービス)は、
・社会の問題について本当に貢献しているかどうか
・強みと卓越性を活かして、貢献できているかどうか
・世の中のニーズや、社会が求めていることに応えられているかどうか
・社会の問題を解決している状態かどうか
私たち、経営者や経営チームは、そういったことが
できているかどうか、自ら問わなければなりません。
もし、それがうまくできていないとしたら、
それは、まだ組織の活動が効率的にできていない、
生産性が高い状態で社会に貢献ができていない、
あるいは、顧客にとっての価値というものを、
そもそも考えられていないというような、
そういう状態なのかもしれません。
私たち、社員やスタッフの中には、貢献したい、
認められたいという意識や気持ちがあります。
組織の生産性が高い状態で、
社員/スタッフのモチベーションが高い状態で、
社会の問題について貢献するということができていますか?
経営のしくみとして、ミッション経営がしっかりできている
組織を作り上げることも大切なことではありますが、
この社会的責任を負うこと、そして社会の問題に貢献をすることは、
経営者の役割の1つで、大きなテーマでもあります。