【Vol.110】 ドラッカーに学ぶ働き方改革 ~長時間労働をどのように是正していくか ③~

自分のなすべき仕事を定義できるのは、知識労働者だけである。
また、仕事を十分理解し、成果を上げるために、
「何に集中すべきか」を
決めることができるのも
知識労働者だけである。

ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、そのように言われています。

単純労働や肉体労働の場合、仕事の設計やプロセスの組み立てなど、
生産性の向上については、専門家や生産部門のエンジニアが関わっています。

一方、知識労働の場合は、職務を誰よりも理解しているのは、
知識労働者です。だから、仕事の設計も、その進め方についても、
知識労働者が、自らおこなわなければなりません。

知識労働者が自分の生産性を向上させるために、

仕事の成果に焦点を絞ること。

それが大切になります。

そして、仕事の成果に焦点を絞るために、
各自が以下の3つのことをする必要があります。

・自分は何に対して報酬を支払われているのか、
 何に対して支払われるべきなのかを考えること

・生産性と業績の向上につながらないものは何かを見極めること

・不要と判断したものをできるだけ取り除くこと

知識労働者の仕事はそれぞれ異なるので、
どんな仕事にでも使える、決まったやり方というのはありません。

知識労働者は、単純労働者や肉体労働者のように、
何をすべきかについては、あらかじめプログラムされてはいない。
よって、知識労働者は、重要ではない作業や雑用に追われる。
知識や時間といった、リソースを向ける先や、
その使い方を間違えてしまうので、
自分の仕事に集中できるように、
常に注意しないといけない。

ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。

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