【Vol.119】 ドラッカーに学ぶ働き方改革 ~長時間労働をどのように是正していくか ⑫~

私の知識分野のことで、同僚に何を教え、その知識が組織や
同僚の仕事にもたらす影響について何を教えるべきか?

知識労働者は、新しい知識や情報を、自分の仕事に
関係のある人すべてに、確実に伝えないといけない。
その関係者の中には、上司も含まれる。

前回も、そのようなお話をさせていただきました。

企業が犯す、深刻なミスの原因は、
経営トップが部下の専門分野について、
部下から何も教わっていないことにある。

ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。

成功を収めている経営者は、少なくとも1年ごとに、
直属の部下に、このように尋ねています。

「私がさまざまな機会、課題、問題について理解できるように、
あなたの専門分野について、何を教えてくれますか?」

これは、トップマネジメントチームだけではなく、
すべての経営管理者にも当てはまります。

プロフェッショナルな領域である現場を離れ、
マネジメントに多くの時間を費やすようになると、
自分が持っている知識や情報、経験は、古くなっていく一方です。

正しい意思決定をしていくためにも、自らが学ぶ機会も設け、
そして、必要な情報をスピーディーに吸い上げられるよう、
そういう組織、企業文化を創っていかないといけません。

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