【Vol.121】 ドラッカーに学ぶ働き方改革 ~経営者にとっての働き方改革推進とは? ①~
友人が汐留に本社がある、日系のグローバルロジスティクスカンパニー、
N社のある部門で仕事をしています。
まぁ、話を聞いていると、企業体質は古く、
長時間労働をなかなか是正できず、いろんな問題を抱えた、
典型的な残念カンパニーの1つのようです。
電通のような事故がおきても、不思議ではありません。
私が労働基準監督署のGメンであれば、至急、抜き打ち監査を
したくなるような、そういう会社の1つであります。
経営者は経営しなければならない。
ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、そのように言われています。
1つの部門が、そのような問題を抱えている限り、
経営者は経営をできていない。
経営者の役割を果たしていなく、
経営者としての仕事もできていない状態です。
経営者が経営をできていない状態なので、
その支店の支店長を筆頭に、マネジメントチームは問題外で、
リーダーシップを発揮できていない状況であるのも、
言うまでもありません。
繰り返しにはなりますが、
知識社会におけるマネジメント上の課題は、
知識労働者の生産性向上である。
知識労働者の生産性向上は、マネジメントの課題であり、
経営トップ、全マネジメントの責任である。
マネジメントの参加と行動、経営トップのコミットメントが必要。
投入した労力に対して、どれだけ成果を上げられるか?
最小の労力で成果を上げるという意味においては料理と同じで、
経営者、経営幹部の腕の見せどころである。
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
生産性を高めていく取り組みですが、ここからは目線を上げて、
組織レベルにおける経営者の取り組み、鳥の目の視点をもちながら、
具体的に何がなされるべきなのか?
それを考察していきたいと思います。