【Vol.161】 ドラッカーに学ぶ 生産性向上
「日本全体で仕事を面白くして、生産性を上げようという
気持ちが乏しいことが、停滞感を強くしている。」
早稲田大学の黒田祥子教授は、そのように言っています。
大切な経営資源である人、モノ、金、情報。
そのモノである、商品・サービスを創るのは人。
そして、売上・利益を伸ばし、組織を成長へと導いていくのも人。
そして、良い情報を収集してくるのも人です。
その働く人の意欲やモチベーション、ストレス、
従業員満足度など、心理的要素が会社の生産性、
パフォーマンスに大きく影響します。
職場において、生産性が高い状態とは、
・経営者を含め、全社員/スタッフが心身ともに健康
・社内にメンタルヘルスの問題はない
・相手を受け容れ、認め、相互理解、多様性がある
・雰囲気も明るく、楽しく仕事をしている
・ワクワクしながら仕事をしている
・前向きな気持ちで、モチベーションも高い
・生産性が高く、経済的成果が上がっている
・帰属感、貢献感が感じられる
・社員/スタッフの満足度(ES)が高い
上記のように、ダイバーシティとインクルージョンがある。
そういう状態です。
仕事を面白くしていくために、
やりがいと楽しさを感じてもらうために、
取り組めるドラッカーのマネジメントの基本と原則は、
・ミッション経営
・強みと貢献
・イノベーション
この3つのテーマに取り組むことができます。
経営者がそういう取り組みをするという意思決定をすること。
そして、そのための組織づくりをしていくことが、
経営者と経営管理者の仕事です。
生産性を上げようという気持ちも、
トップマネジメントチームの生産性向上に対する意識が高いかどうか、
生産性を高めていくという意思決定をするかしないか、
その高め方の基本と原則を知っているか、知らないか、
ただ、それだけなんだろうと思います。
人間のエネルギーとビジョンを創造することこそが
リーダーの役割である。
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
社員の方を見て、部下の方を見て、部下の人たちの
エネルギーとビジョンが創造されているかどうか?
自分とともに仕事をすることによって、そういった変化が
起こっているかどうか?
この大きな時代の転換期。
私たちのリーダーシップ力が問われています。