【Vol.168】 経営チームを強化するためになすべきこと
大手企業であれ、中小企業であれ、
経営チームが存在する組織においては、
経営チームのチームワークが不可欠です。
大手企業においては、各事業部のラインを
それぞれの経営チームのメンバーが役員として
責任を負っていると思いますが、
自部門だけではなく、組織全体のことも
考えられる人でないといけないからです。
そういう意味において、経営チームで派閥がおきていたり、
足並みが乱れているようだと、そこには協力関係がなく、
経営チームとしての生産性は低くなり、
経営がうまくいかなくなってしまいます。
役員の方は、事業部においては経営者であり、
その事業部において、自らが経営チームを
作らないといけません。
中小企業でも同じです。
オーナー社長のワンマン経営だけでは、
いつかそのしわ寄せがきたり、
たとえ2代目/3代目経営者の求心力に
課題があったとしても、会長(先代)派、現社長派など、
2-3の派閥に分かれているようであれば、
結束力に欠き、本来持ち合わせている組織力を
発揮することができなくなります。
そうなったときのインパクトは、
中小企業の方が大きいかもしれません。
強固な経営チームを作るために、経営者がなすべきことは、
チームで経営をするという意思決定です。
ただ優秀なメンバーを揃えているだけではなく、
チームで経営することがしっかり機能している状態、
そういう経営をするという経営者のコミットが必要です。
そして、経営チームの経営幹部がなすべきことは、
・全社的視点で考えること(会社全体を第一に考えること)
・経営のプロとしての知識、スキルを持つこと
・自分の考えを述べること
ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、
この3つが大切だと言われています。
経営のプロとしての知識・スキルとは、
他の会社にいっても経営できる、
そういうレベルの知識・スキルが求められています。
基本的で、当たり前のことかもしれませんが、
どうしても自分が担当する事業部門に意識がいきがちです。
会社全体を第一に考えるということができていますか?
経営者の方は、そういう視点で関わることを、
経営チームのメンバーに求めていますか?
意外と、この基本と原則ができていない
組織が多いのではないかと、そのように感じます。