【Vol.171】 ドラッカーに学ぶ 役員メンバーのチームワークとは? ~続き~
先週に引き続き、役員チームにおけるチームワークにおいて
大切な基本と原則は何か?
チームにはキャプテンが必要である。
チームのキャプテンは「ボス」ではなく、リーダーである。
ボスとはどのような人かと言うと、指示・命令ばかりする人、
それしかしない人とも言えるかもしれません。
コミュニケーションは双方向ではなく、一方通行のイメージです。
「俺の言うことを聞け!」
そういうマネジメントをするタイプの人のことを言い、
それではダメだということです。
そして、
ある種の決定は、チームとしてのみ下しうるものがある。
少なくともその種の決定を下す前に、その決定案について
意見を交わさなければならない。
ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、そのように言われています。
ある種の決定とは、例えば、5つの質問の決定や、
昇進に関する人事の決定など、重要な決定事項が該当します。
そして最後に、
トップマネジメントの課題を達成するためには、
メンバー間の意思の疎通に体系的に、
また熱心に取り組まなければならない。
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
週に1度は定例会があり、そこで1.0-1.5時間ぐらい
話し合うような、そういう体系的な取り組みです。
最後に役員チームのチームワークにおける課題は何か?
役員チームを育てるのは難しいと言われています。
理由は、人の話を聞くのが難しいからです。
だから、役員メンバーは、人の話を聞けているのかどうか、
トップとしての在り方が問われます。
人の話が聞けないトップマネジメントに対して、
ピーター.F.ドラッカーは、次のように述べています。
人間として未熟で、だらしがない。