【Vol.192】 ドラッカーに学ぶ 経営トップのためのヒアリング方法
「売りたくない商品・サービスがある・・・」
「どうしても売らないといけないのか?」
「複雑で、わかりづらい商品・サービスを売ることが顧客のためになるのか?」
「それは、本当に顧客本位なのか?」
「顧客のために働きたいのに、上司にわかってもらえない」
「上司とは合わない。部長が異動になるまで我慢しろか、、、」
「異動になるかどうか、わからないのに2年も待てない・・・、無理だ」
やる気のある20代の若手が、
『わかってもらえない』と不満を抱え、
納得感がないまま仕事をしている人が増えているようです。
売り手市場の今、時間を無駄にせず、
そういう会社には早々と見切りをつけ、
第2の人生となる次の機会を見つけ、
新たなスタートを切るために、
そして本当に自分がやりたいことをするために、
静かに組織を去っていきます。
若手や新入社員の転職は、金融業界だけではなく、
どの業界においてもおきていると思います。
これは、私たち全ての人に関係する
「自己実現」の大きなテーマです。
私たちの世代は、現場で矛盾を感じても、
納得がいかないことがあっても、
それらを含めて何事も経験と、あるいは自身を説得し、
割り切りとともに気持ちの折り合いをつけ、
我慢して昇進を重ねる、
そういう時代であったのかもしれません。
しかし今は、我慢しない、縛られない、
好きなこと、やりたいことにチャレンジをする、
そういう時代が来ています。
「トップマネジメントの全員が、
年に数回は彼ら若手の知識労働者に対し、
次のように言う機会をもたなければならない。
『今日は議題はない。特にこちらから話したいことが
あるわけではない。意見を聞きたい。
あなた方の仕事や私たちの仕事について、
私たちが知らなければならないことは何か。
問題や機会は何か。
私たちはあなた方の仕事の助けになることをしているか、
邪魔になることをしていないか。教えてほしい』
・組織のトップとして、あなたの仕事について、何を知らなければならないか
・この組織について、何か気になることはないか
・私に聞きたいことはないか
・われわれが手をつけていない機会はどこにあるか
・まだ気づいていない危険はどこにあるか
・何がうまくいっているか
・何がうまくいっていないか
・何を改善しなければならないか
・あなたの助けになるような何かを私はしているか
・邪魔になるような何かを私はしているか
組織メンバーの仕事をしやすく、
成果を上げやすく、
仕事を楽しめるようにするために、
若手の知識労働者にヒアリングしないといけない」
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
20代や30代、そして会社をリードする40代、50代の社員。
働く人たちの声を聞いていますか?