【Vol.203】 リーダーシップはカリスマ性に依存するものではない

ドラッカーのマネジメントの基本と原則で、
リーダーシップのテーマの中に、
リーダーがしてはならないことがあります。
その1つが、カリスマ性を求めることです。

効果的なリーダーシップは
カリスマ性に依存するものではない。
カリスマ性はリーダーを破滅させる。

ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。

ついつい私たちは、どこかで、リーダーシップというと、
何となくカリスマ性がある人がリーダーシップが高くて
というふうに、世の中一般的に、
そう思いがちなところがあるような気がします。
カリスマ性があると、リーダーシップがあるみたいな、
そういうイメージを持ってしまいがちなのかもしれません。

でも、ドラッカーのマネジメントでは、
カリスマ性を求めてはいけない。
カリスマ性というのは、リーダーを破滅させてしまうと言います。

ここで言うカリスマというのは、
いい意味、悪い意味があるかもしれませんが、
悪い意味で言っているような感じだと思います。

カリスマ性というのは、
「自分の言った通りにやりなさい」ということです。
つまり、人の意見はほとんど聞かない。
自分が一番で、自分の考えたことが
一番最高にいい内容で、
その通り組織を動かそう、
メンバーを動かそうとしてしまう。

こういったことを求めてはいけないと言います。

なんとなく、みんなが慕ってくれて、
その人の言うことをみんなが聞いて、
みんながそれにならっていくというような感じになってくると、
おそらく、そういった立場にいる人というのは、
心地いいという感じがあるのかもしれません。
でも、そういったカリスマ性といったものを
求めてはいけないと言います。

結果として、慕われるというのは、当然ありますが、
自分の言ったとおりにみんなを動かしてやろうというような、
そういったことを求めてはいけない。
リーダー自身が破滅してしまうと、
そう言われています。

世の中には、いいカリスマと悪いカリスマが
あると思いますが、いいカリスマというのは、
人の力、例えば、人の強みとか価値観とか、
そのような人の個性を活かしてあげるということを
やっている人だと思います。

そういった力を活かして、
自分よりも優秀な人を周りにおいて、
それで仕事をするというかたちで尊敬されている人を
カリスマと言うのであれば、それはいいと思いますが、
いわゆる、独裁のようなカリスマ性は求めてはいけない
ということです。

成果を上げていこうとすると、
最終的に成果につなげられるかどうかは、
リーダー次第ではないかと思います。

私たちのリーダーシップが
発揮できているかどうかということになりますが、
そのリーダーシップが発揮できている状態というのは、
何をもって判断したらいいと思いますか?

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