【Vol.20】 私たちが自由に、幸せになるために
ピーター.F.ドラッカーにとって、生涯を通じての最大の関心事は、
「社会的存在としての人間の自由と平等」
であり、そのために社会、企業、組織はどうあるべきか、個人は何をなすべきかを
問い続けたと言われています。
私たちが自由に、幸せになるために、幸せに自由に生きられる社会を創るために、
私たちはどうあるべきか?
自由とは、責任ある選択ができる状態
つまり、「責任を負うこと」
そのために、以下の3つが必要で、
① ステータスがはっきりしていないといけない
② 機能していないといけない
③ 権力(経営者)に正当性がないといけない
この3つがないと社会はよくならない
とドラッカーは言っています。
ステータスがはっきりしているとは、就業しているということ。
機能していないといけないというのは、私たちの役割がはっきりしていて、役に立っている、
貢献できている、そういう状態であること。
そして、権力に正当性がないと不安定になるので、幸せに、自由に生きられる社会を創るために、
これら3つは必要な要素と言われています。
人は組織で働くようになり、私たち経営トップやリーダーは、人に興味があって、
組織をうまく運営していかないといけません。そのために、私たちはもっと
目線を上げていく必要があります。
自分たちの組織はどうあるべきか?
「働き者の木こり」の話をご存知の方も多いかと思います。
通りかかった旅人が、一生懸命、木を切っている木こりに
「何をしているんですか~?」
と聞くと、木こりは、
「見りゃ、わかるだろ~う。木を切っているんだよ」
旅人は、木こりのおじさんに、
「のこぎりの刃が丸くなっているけど、それだと時間がかかって、木を切るのも大変でしょ」
「なぜ刃を研がないのですか?」
すると木こりは、
「忙しくて、そんなことをしている暇はないんだ」
「とにかく木を切り続けないといけないんだ」
丸くなったのこぎりの刃を見て、私たちは本当に笑えるのでしょうか?
のこぎりの刃というのは、私たち、自分たちの組織の能力と同じです。
「忙しくて、磨けない」
それを聞いて、私たちは笑えないのではないでしょうか?