【Vol.37】 成長している企業には経営チームが存在する

成長している企業は何を行ってきたか?

必ず経営チーム(トップマネジメントチーム)があります。

スターバックスは「スターバックス成功物語」の本の中で、

「会社の経営はチームでやろう」

そのように語っています。

トップマネジメントとは、一人ではなくチームで行う仕事である。

ドラッカーのマネジメントの基本と原則でも、そのように言われています。

なぜ経営チームができないのか?

ピーター.F.ドラッカーは、以下4つの理由を挙げています。

1. 人材の不足

ふさわしい人がいないとか、経営者と対等に話せる人がいないと言われています。

2. 組織構造上の問題

とりわけ中小企業においては、組織構造上の問題で作りづらい。
そういう傾向があると言われています。

3. 経営者自身の姿勢

経営者自身がトップマネジメントチームは要らないと、否定される方もおり、
オーナー社長はそういう傾向にあるのかもしれません。
チームで経営する意思決定がなされていないと言われています。

4. 経営チームは独りでにはできない

まずは1人作ること。そこからトップマネジメントチームによる経営のスタートになります。

では、経営チームをつくるためになすべきことは何か?

経営者がなすべきことは、チームで経営をするという意思決定をすることです。

そして、経営幹部がなすべきことは3つあり、

1つ目は、全社的視点で考えること。つまり、会社全体を第一に考えることです。

自分が統括する部門だけをよくする部分最適ではなく、
経営幹部として、全体最適を意識した経営を心掛けないといけません。

2つ目は、経営のプロとしての知識・スキルを持つこと。

どれぐらいの知識・スキルが求められているかと言うと、他の会社に行っても経営ができること。
経営のプロとして、それぐらいの知識・スキルが必要と言われています。

3つ目が、自分の考えを述べることです。

トップマネジメントチームが自由に考えや意見を述べられるようにすることは、
経営トップの責任であり、経営者としての在り方が問われます。
それが大前提ではありますが、経営チームが考えや意見を言うことが当たり前にできて、
組織として、最良の意思決定ができることは言うまでもありません。

異論、反対意見を出すと、「次回から役員会に出なくていい」

そういうワンマン経営者が、中小企業にはまだいらっしゃるようです。

トップマネジメントチームを形骸化させても意味がありません。
経営者がチームで経営をする意思決定ができていない状況です。
そして、トップがマネジメントを学んでいないのは、言うまでもありません。

人が入れ替わり、辞めていくだけで、採用の負担が大きくのしかかるだけです。
そういう組織はいつまでたっても、よくならないように感じます。

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