【Vol.48】 使命をどのように表現をしていくか
使命は、世の中を変え(より良くし)、自らが基準の設定者と
なりうるものでなければならない。
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
自らが基準の設定者となり、まとめられている使命(ミッション)として、
とてもわかりやすい例が、スターバックスのOur Starbucks Missionです。
以前は、
「自分たちはどうありたいか?」
という使命と6つの信条がありましたが、今は、
「顧客にどうあってほしいか?」
という使命と、
Our Coffee
Our Partners
Our Customers
Our Stores
Our Neighborhood
Our Shareholders
というように、自ら基準を設けて、使命(ミッション)をまとめられています。
http://www.starbucks.co.jp/company/mission.html
そして、
使命は簡潔、明瞭でなければならない。
最も犯しがちな過ちは、立派な意図をたくさん盛り込んで
使命としてしまうことである。
ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、そのように言われています。
どれぐらいの簡潔さ、明瞭さがいいかと言うと、
Tシャツに書けるぐらいがいいと言われています。
そういう意味においては、組織の規模が大きくなればなるほど、
本社やホールディングスが掲げる使命は、やや抽象的で、
ぼんやりした表現になることがあるかもしれません。
使命の表現は、絵に描いた餅のように、飾りになってしまうのではなく、
それに基づいて現実に動けるものでなければなりません。
経営管理者として、リーダーがやらないといけないことは、
組織の使命(ミッション)と定められたことを、さらに部門へ、
そしてグループへと、個別に具体化をしていくことです。
事業の目的である使命(ミッション)に共感ができていると、
仕事の価値が高く感じられ、エネルギー、活力が生まれてきます。
そして、ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、
そのミッションに動機付けられた人数によって成果が違ってくる。
そのように言われています。
「これ、おいしい仕事だな!」
と、経営者が言っていては、
「社長、本音は? ミッションは??」
となってしまうので、まずは、経営者が使命を自分のものにすること。
そこからスタートです。