【Vol.49】 使命をどのように組織に浸透させていけばよいか
使命が浸透している組織に共通する点は何かと考えた場合、
浸透させるための努力や工夫をしている企業は、
以下のような取り組みをおこなっています。
・組織のリーダーが朝礼や定例ミーティングで、使命について繰り返し話をする
・ポスターを作成し、社内で啓蒙活動をおこなう
・使命について書かれている手帳や冊子を全社員に配布をする
組織の使命が全社員まで浸透をしているかどうか、
その浸透の判断をする基準は何かと言うと、
使命が日常の会話に出てきているかどうか?
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
ポイントは、
組織のリーダーである経営管理者が、使命について語っているかどうか?
日常の中で、リーダーである自分自身が、使命についてどれだけ話をしているか?
リーダーが意識してやってみるところからスタートをすること。
リーダーが自ら語っていくところから、自分のものにしていくこと。
ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、そのように言われています。
では、使命についてどのように語っていけばよいのか?
以下のように、3つのステップで話すようにすると、
部下の方も、わかりやすいのではないかと思います。
1.会社の使命、部門の使命を話す
2.なぜそれらを使命とするようになったのか、背景について話す
3.会社と部門の使命を踏まえ、私たちがしている仕事の価値や重要性について話す
そして、もう1つ付け加えるならば、
使命をビジョン化(映像化)すること。
つまり、使命が達成されると何が起きるのか?
社会や顧客はどのようによくなるのか?
私たちはどのような状態になるのか?
使命について、そこまで語っていくことが組織のリーダーである
経営管理者の役割であり、腕の見せどころでもあります。