【Vol.61】 誰が事業を決定するのか
「われわれの事業は何か」を知るための第1歩は、
「顧客は誰か」という問いを発することである
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
「すでに顧客がいるから、いいじゃないか」
「今さら考える必要はあるのか?」
「なぜ、今のお客様でいけないのか?」
そのように異論を唱えたくなる方もいらっしゃるかもしれません。
なぜ「顧客は誰か」という問いを発することが大切なのか?
それは、事業を決定するのは顧客であるからです。
顧客によって事業が定義されるからです。
あなたが顧客を選ぶのではない、顧客があなたを選ぶのである
ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、そのように言われています。
私たちは、対象とする顧客から選ばれなければならない。
選ばれる状態、そういう状態にならないといけない。
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
先日、ミサワホーム株式会社の竹中社長を訪問してきました。
(竹中平蔵さんのお兄さまです)
お話を踏まえ、竹中社長は経営者として、ご自身に向けて
どのような問いを発したのだろうと、想像をしてみました。
おそらく、このような問いだと思います。
10年後、この日本で何が起きているだろう?
10年後の社会は何を求めているだろうか?
今の顧客の声は?
それらを踏まえると、われわれの事業は何であるべきか?
これから先、3年後、5年後、10年後に向けて、何がなされるべきなのか?
少なくとも竹中社長は、このような問いを発せられたのだろうなと、
そのように思いました。短い面談時間ではありましたが、
学びはたくさんありました。