【Vol.63】 顧客には複数の種類がある
われわれの顧客は誰か?
その問いに答えていくにあたり、「顧客」そのものを
大きな視点から確認をしていくことが大切です。
・私たちの顧客はどのような市場にいるのか?
分かりやすく言うと、
B to Bなのか?
B to Cなのか?
B to B to Cなのか?
・法人を顧客とするのか、その他団体組織が顧客なのか?
・流通チャネルは誰なのか?
大枠では、そのような問いをもって確認をしていきます。
そして、細かいところまで意識をしていくと、
・購入決定者
・支払者
・使用者
それぞれが顧客であります。
企業のシステム購入は上記に該当します。
例えば、IBMは必要に応じて経営者、エンドユーザー、購買担当者
3パターンの提案書を作成し、提案活動を行っていると言われています。
また、学習塾などの教育業界も、学習者とスポンサーに分かれます。
ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、
私たちのビジネスに協力してくれる人や、
支援をしてくれる人も、「顧客」として捉えています。
銀行には預金者と借入者、NPO団体の向こう側にも、
第一の顧客と、NPOを支援してくれるスポンサーとしての
顧客があります。
これらは、全く別種の顧客を同時に抱えるケースに該当します。
広い視点で顧客を捉えておくことによって、
新しい視点と気づきが生まれてきます。
それは、ビジネス戦略を考えるうえでプラスになり、
ビジネスの成長が加速されることもあるかもしれません。