【Vol.67】 イノベーションで成功するには ~予期せざる顧客~
中小企業の組織においては、大企業のように営業リソースが
十分確保できないというのが実情かもしれません。
そういう意味において、顧客を獲得していくにあたり
意識しておきたいポイントが2つあります。
1つ目は、予期せざる顧客に注意を払うこと
「変な顧客が来たら、本命と思え」
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
商品・サービスを提供している側からすると、
「変わったことを言っているな・・・、変なお客さん~」
そのように済ませてしまうことがあるかもしれません。
一方で、問い合わせをしている顧客としては、
「何とかならないかな・・・」
「こういう商品・サービスを提供してくれるところ、どこかにないかな~」
何かに困っていて、今抱えている問題を解決してくれる企業を
探しているのだろうと思います。
つまり、その変な問い合わせというのは、見方を変えると、
世の中のニーズであり、社会が求めていることであったりします。
商品・サービスを提供する側は、そういう意識をもっておかないと、
顧客を獲得するチャンスを見逃し、営業の機会ロスとなってしまいます。
もし、その顧客が望んでいるものを誰も提供していない場合、
その顧客の要望に応えること自体が、イノベーションにつながる可能性があります。
ドラッカーのマネジメントの基本と原則において、このような取り組みは、
全社で取り組んでいけるテーマの1つです。
知っているか、知らないかで成果の上がり方が異なってきます。
詳しくは、「イノベーションで成功するには」というテーマで
触れていこうかと思います。
多くの人的リソースがある大企業において、日本発のイノベーションが
起きてこない背景には、さまざまな理由があるのかもしれませんが、
大切なことは、
・顧客にとっての価値は何か
・われわれは何を廃棄すべきか
・イノベーションで成功するには
イノベーションで成功するには、この3つをセットで取り組まないといけません。
そして、強みと貢献や、リーダーシップとチームワークも
関連する重要なテーマとなってきます。
ハラスメントをするリーダーが存在する職場環境は問題外で、
イノベーションとは、もっとも疎遠かもしれません・・・
2つ目のポイントは、次回に書きたいと思います。