【Vol.69】 われわれの顧客ではないのは誰か?
絞り込みをしながら顧客を獲得していくにあたり、
意識しておきたい最後のポイントです。
それは、取引をやめる(しない)顧客を決めることです。
言い換えれば、逆からの発想にはなりますが、
「われわれの顧客ではない」という基準を設けていくことにより、
「われわれの顧客は誰か」という本テーマを明確にしていくということです。
例えば、あるお豆腐屋さんは、イオンやイトーヨーカ堂は、
「われわれの顧客ではない」と決められました。
全国展開をしている大型スーパーではなく、
20-30店舗で運営をしているスーパーの経営者のパートナーになろうと、
取引をしない顧客を、そのように決められたそうです。
ちなみに、ピーター.F.ドラッカー自身は、
「顧客ではない」という基準を、次のように決めていたそうです。
・経営幹部が部下の悪口を言っている
・経営者自身が仕事を楽しんでいるかどうか
また、ある経営コンサルタントの方は、
・自分が好きになれるかどうか?
・貢献したいかどうか?
・力になりたいかどうか?
・尊敬できるかどうか?
そのような基準で、「われわれの顧客ではない」という
判断をされているそうです。
我が社にとって、「われわれの顧客ではない」のは誰ですか?