【Vol.73】 ユニ・チャームの高原社長が実践している顧客の変化を捉える方法
経験と勘で経営をする時代は終わった。
現代は乱気流の時代、変化が常態の時代に入った。
変化はコントロールできない。
できることは、その先頭に立つことだけである。
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
変化が常態の時代に入った今、私たちは、顧客と市場を
常に観察し、顧客の変化を捉えていかないといけません。
では、なぜ顧客の変化を捉えることが重要なのか?
そして、それを怠ると、何が起こりうるのか?
顧客のニーズや欲求と、我が社が提供している商品・サービスとの間に
齟齬やミスマッチが生じてくるからです。
そして、知らないうちに、顧客が離れていってしまいます。
例えば、
・対象とする顧客(層)は、今後増えていくのか?
・対象とする顧客(層)は、今後減っていくのか?
・顧客のニーズ、欲求は変化しているかどうか?
そのような問いをもって、顧客と市場をよく観察し、
顧客の変化を捉えていく努力をします。
顧客の変化を捉える活動とは、
「顧客にとっての価値は何か?」
ドラッカー5つの質問の3番目の問いに応えていくことでもあります。
ユニ・チャームの代表取締役である高原さんは、
・経営者としての仕事をする
・国内の客先に行き、顧客がどのように自社製品を使っているのかを見る
・海外の客先に行き、顧客がどのように自社製品を使っているのかを見る
それぞれ1/3ずつ時間を作り、経営者自らが、
「顧客と市場を観察する」
という取り組みをなさっているそうです。
そして、そこで知ったこと、学んだことは、商品の改良や、
次の商品開発に活かしているそうです。