【Vol.74】 中長期経営戦略の策定で意識をしたい7つのポイント
中長期的にわたるビジネス戦略を策定していくにあたり、
顧客と市場をよく観察し、顧客の変化を捉えることがKSFになります。
ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、前回の3つのポイントに付け加え、
次の4つのポイントを問いかけることも重要であると言われています。
・顧客はもっと多様化していくかどうか?
・顧客はもっと単一化していくのかどうか?
・顧客はもっと二極化していくのかどうか?
・顧客の居場所は変化していくかどうか?
身近である、私たちの周りの世界を少し眺めてみると、
わかりやすいかもしれません。
例えば、景気に大きく影響される外食産業。
外食をする人、一部のおかずを買い、自炊をする人、
食材を買い100%自炊をする人。
中食産業の市場が膨らんでいることを考えた場合、
外食と内食の二極化から、顧客は多様化をしたと言えそうです。
IT業界においては、国によって状況は少し異なりますが、
Googleが検索エンジンの主流となりつつあり、そういう意味においては、
顧客の単一化に近いイメージがあるかもしれません。
LCCは増えましたが、日本の航空業界は、まだまだ
ANAとJALの二極化と言っても、過言ではないでしょう。
SNSのアプリも、FacebookとLINEの二極化になっているように感じます。
飲料メーカにとって、顧客の居場所は変わります。だから飲み物は、
駅などの公共施設や、スーパー、コンビニなどの利便性の高い所では、
どこでも手に入れることができ、住宅街には自動販売機が設置されています。
気象情報を提供しているウェザーニューズは、エンドユーザーが動き、
居場所が変わるので、移動中の電車や、これから向かう現地滞在先ホテルでも、
ホームページやフロントで、ウェザーニューズのお天気情報が提供されています。
最後に、お客さまに会い、お客さまのニーズや欲求を確認するために、
具体的に、どのように尋ねると効果的なのか?
その質問は、
「我が社の至らないところを3つ教えていただけませんか?」