【Vol.79】 マーケティングの究極の狙いとは?
販売とマーケティングは逆である。
同じ意味でないことはもちろん、補い合う部分さえない。
何らかの販売は必要である。
だが、マーケティングの究極の狙いは、
販売を不要にすることである。
マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、
製品とサービスを顧客に合わせ、
おのずから売れるようにすることである。
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
「何らかの販売は必要である」というのは、
商品を知ってもらうための活動は必要であるため、
そういう意味において、何らかの販売は必要という考え方です。
そして、ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、
マーケティングは販売を不要にする。
そのように言われています。これは、
売り込まなくていいようにすること。
おのずから売れるようにすること。
そういう、究極の狙いを意味しています。
我が社の商品・サービスにおいて、売り込まなくても、
おのずから売れていくものはありますか?
私たちは、強みを繰り返し、繰り返し重ねていくことにより、
いつの日か強みを超えて、「卓越性」の領域に到達します。
そういう状態になったとき、初めて販売が不要になるのかもしれません。
そして、常にそういう状態でいられるよう、私たちの企業努力が求められています。