【Vol.83】 企業価値を高めるには ~冨山和彦氏の講演とドラッカー~
冨山氏のお話とドラッカーのマネジメントの基本と原則、最後になります。
冨山氏がお話の中で強調されていたことは、
・私たち1社1社が地道に生産性を上げて、PDCAをまわしていくこと
・企業価値を高めるために、個々の企業が努力をし続けること
それらは、ある意味、当たり前のことなのかもしれません。
でも、そのもっともであることを実行し、スピードをもって、
そして継続的にPDCAをまわしていくということは、
企業の規模にかかわらず、意外とできなかったり、
苦手だったりするのかもしれません。
そういう意味において、継続的にPDCAをまわしていくために、
エグゼクティブコーチングの活用は、是非、お勧めです。
理由は、トップマネジメントチームのパフォーマンスが高まるからです。
問題を1つ1つ解決しながら、目標に向かって着実に前に進んでいけるからです。
話を戻しますが、前回は、どのように生産性を高めていくのかについて
お話をさせていただきました。
今回は、企業価値を高めるために、
私たち経営管理者は何をしなければならないのか?
マネジメント力の差が大きな違いを生む。
経営者のマネジメント力向上が重要課題である。
マネジメント力があるか、ないか、
学んでいるかどうかで差が出る。
基本的知識があるか、ないか、
知っているか、知らないかで成果に差が出る。
私たちは、マネジメントを体系的に学ばないといけない。
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
では、何から学んだら体系的に学べるのか?
第1歩は、「ドラッカー5つの質問」に対する答えを形成することです。
深い問いを理解し、答えられるようになること。
真剣に考えて、答えていくこと。
そうしていくことにより、事業の骨格ができると言われています。
具体的に何を学べばいいのか?
ドラッカーのマネジメントの基本と原則で言うと、
・トップが身につけるべきマネジメントスタイル
・われわれの使命は何か?
・われわれの顧客は誰か?
・顧客にとっての価値は何か?
・われわれの成果は何か?
・われわれの計画は何か?
・われわれは何を廃棄すべきか?
・イノベーションで成功するには
少なくとも、上記のテーマに取り組むことを繰り返しの思考と習慣にし、
継続的に取り組んでいくことにより、企業価値を高めていくことが必要なのです。
なぜ、これらのテーマを学ばないといけないのか?
ドラッカーのマネジメントの基本と原則に、
「リーダーシップとチームワーク」というテーマがあります。
その中のリーダーの仕事の1つに、「経営管理者の5つの仕事」があり、
その5つの中の一番大きな仕事と言われているが、目標を設定すること、
つまり、目標管理において、上記8つのテーマに取り組むこと。
それが目標を設定するという、リーダーである経営管理者の仕事であるからです。