【Vol.89】 売上を再び伸ばすためには? ⑤ ~事例 1~
伸び悩む売上、落ち込んできている売上を再び伸ばすために、
ドラッカーのマネジメントの基本と原則において、最も重要となる質問があります。
それは、
・まだ満たされていない顧客の欲求は何か?
・潜在的な顧客が購入しない理由は何か?
・なぜ彼らは顧客になっていないのか?
上記の最重要質問に対して、わが社のトップマネジメントチームが、
真剣、かつ真摯に取り組むことが、KSFとなってきます。
「まだ満たされていない顧客の欲求は何か」について、
何回かに分けて、取り組みの事例をご紹介していきたいと思います。
【事例 1】
顧客が介護施設である、お弁当屋さんの取り組み事例です。
顧客が介護施設の場合、その顧客である高齢者の方々にとっての
価値は何かと考えた場合、
・温かい食べ物を提供する
・旬で、美味しいものを提供する
・やわらかくて、消化がよいものを提供する
お弁当屋さんは最初、介護施設で生活をする高齢者の方々にとって、
そういったことが価値ではないかと考えたそうです。
しかし、よく観察し、ヒアリングをしてわかったことは、そうではなかったのです。
介護施設で生活をする高齢者の方々にとって、まだ満たされていない欲求は何か?
それは、生きている実感や、何かの役に立てるということだったのです。
それを踏まえ、お弁当屋さんは、施設で生活をしている方々に、
貢献をしてもらうという発想にたどり着き、料理が好きな方、得意な方に
料理を作ってもらおうと、介護施設へお弁当を届けることから、
料理をするための素材を提供するというかたちに、サービスを変更したそうです。