【Vol.91】 売上を再び伸ばすためには? ⑦ ~事例 3~
まだ満たされていない顧客の欲求は何か?
今回は、富士フィルムさんの取り組みのご紹介です。
少し記憶を遡ることになりますが、DVDが普及する前、
富士フィルム Super HG120 きれい録り、Super AG120 重ね録りといった
ビデオテープを買って、ドラマや映画、バラエティやドキュメンタリー番組の
録画をしたことはございませんか?
当時、富士フィルムさんの社内でも、
「きれいに録画ができれば、本当にそれでいいのか?」
そういう議論があったそうです。
ビデオを使うユーザーにとって、まだ満たされていない顧客の欲求は何か?
ユーザーにとっての価値は何か?
ビデオが普及するにつれて、世の中には
「きれいに録画をして、保存をしておきたい」
というニーズと、
「録画をし、見終わったら消して、重ね録りをしたい」
と、そういうニーズが生まれてきていたのです。
「Super AG120 重ね録り」
そのネーミングには、社内や販売店からも反対が多かったと言われています。
その生のビデオテープですが、まだ満たされていない顧客の欲求に
応えていくために商品化がされました。
そして市場に出してみたところ、とてもよく売れたそうです。