【Vol.94】 本当の競争相手は誰なのか?
直接の競争相手とみなしている製品やサービスが、
本当の競争相手であることは稀である。
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
このマネジメントの基本と原則を聞いたときに、
「えっ?!」
と、驚きを隠せませんでした。
それは、衝撃的な問いかけでもありました。
皆さんも、わが社に置き換えて、是非考えてみてください。
私の場合、B to Bで経営者や経営管理者の方々に、
コーチングのサービスを提供している同業他社が競合であり、
直接の競争相手であると、単純にそう考えていました。
でも冷静に、よくよく考えてみると、市場でのすみ分けがあったり、
コーチングそのものの良さが世の中に十分伝わっておらず、
そもそも、コーチング自体の認知度が低かったりします。
組織や自己成長のために、自分のパフォーマンスを高い状態に保っていくために、
ビジネスパートナーとして、コーチを付けて、コーチングを受けるという方は、
残念ながら日本ではたくさんいません。
日本はまだまだ遅れていて、市場が熟していないというのも実態です。
そういう意味において、市場のほうが大きく感じたりもします。
この問いをきっかけに、視点が広がりました。
同じ市場に、同じサービスを提供している同業他社が、
競合他社であることは、確かに事実であるかもしれませんが、
実は、自分が思っているほど競合はしないのではないかと、
そのように考えられるようになりました。
おそらく、実際もそうなんだろうと思います。
同業のビジネスコーチを、同志とも思える、気持ちのゆとりも出てきました。
そうすると、
本当の競争相手は誰なのか?
これが大きな問いとなり、いろんな視点で競争相手を
イメージできるようになりました。
皆さんの組織にとって、本当の競争相手は誰ですか?