【Vol.96】 Apple Payの役割とは?
市場にとっては、いかなる企業、いかなる製品・サービスも
ただ1つの選択肢に過ぎない。
わが社の製品・サービスの価値は、顧客の生活と仕事において、
いかなる役割を果たすか?
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
例えば、携帯電話が普及するようになって、
腕時計がいらなくなったという人がいるように、
Apple Payの利用が広がり、スマートフォンで決済ができるようになると、
「Suicaもクレジットカードも、持ち歩かなくてよくなった」
「だから、お財布がいらなくなった。」
あるいは、
「お財布を持ち歩くことが少なくなった。」
そういう人が、今後さらに増えてくるかもしれません。
http://www.apple.com/jp/apple-pay/
Apple Payのサービスの価値は、顧客である私たちの生活と仕事において、
どのような役割を果たすか?
顧客である私たちにとって、その役割はどの程度重要か?
お財布メーカーのトップマネジメントチームの方は、
そのような問いかけをすることにより、
競合となりうる製品・サービスについて
考察を深めていくことができるかもしれません。
普通に考えると、お財布メーカーにとっての競合他社は、
お財布メーカーであるかもしれませんが、
前々回、ブログでも書きましたように、
ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、次のように言われています。
直接の競争相手とみなしている製品やサービスが、
本当の競争相手であることは稀である。
そのように考えた場合、
今後、もしお財布の消費が鈍化した場合、
お財布メーカー VS Apple
まさに、このような構図が起きてきているのかもしれません。