【Vol.132】 ドラッカーに学ぶ働き方改革 ~経営者にとっての働き方改革推進とは? ⑫~
ドラッカーのマネジメントの基本と原則も、
・経営者だけが学ぶテーマ
・幹部や役員、本部長クラスの方々が学ぶテーマ
・中間管理職のリーダーが学ぶテーマ
・全社員が知っておくべきテーマ
役割に応じて、学ぶテーマが異なります。
中小企業においては、経営者自らが組織をリードしながら
学習する組織をつくり、組織全体の生産性を高め、
成果を上げていくことが求められています。
優秀な人材の採用がますます難しくなる中、ホワイト企業であること、
ミッション経営がしっかりなされていることは大前提で、
中小企業にも働き方改革が求められる、そのような時代がきています。
中小企業の経営者は、自らも営業や技術の責任者であり、
あるいはプロフェッショナルであり、自らがプレイヤーでもあるので、
その分いつも時間がなく感じられ、大変ではありますが、
人材育成を人任せにして、
「あれもできていない、これもできていない」
と、嘆いているだけでは、組織は何も変わりません。
今までの延長と同じで、組織に変化はなく、
時間だけがただ過ぎていくだけです。
組織の規模、業種業態を問わず、人を育てることに時間を投資しないと、
ギャップが埋まらないまま、ネガティブな気持ちだけが残り、
結局、何の解決にもなりません。
ドラッカーのマネジメントの基本と原則には、
マネジメントを効果的に学ぶサイクルがあり、
そのサイクルを回していくことにより、学習する組織へと、
今の組織を変えていくことができます。
マネジメントを効果的に学ぶサイクルとは、
→ 経営者が学ぶ(トップから学ぶ)
→ まず、経営者が新しい知識を自ら教える
→ それぞれで考える
→ 話し合う
→ 考える
→ 実践する
→ 考える
そういうサイクルを回していきます。
徹底的に考え抜き、徹底的に話し合うこと。
仕事への適用を重視すること。
リフレクション(反省、振り返り、熟考)をおこなうこと。
ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。
新しく学んだ知識を組織で共有し、自分たちの組織に当てはめてみる。
まずは、そこからスタートです。