【Vol.148】 ドラッカーに学ぶ 価値創造リーダーとは?
先日、10/25日付の日経新聞で、ANAホールディングスの
片野坂社長が、次世代の価値創造リーダーに必要なこととして、
次の5つを挙げていました。
・経営理念の継承
・社員の共感と現場力
・持続的な価値創造の基盤となるお客様からの信頼獲得
・見えにくい未来を読む洞察力
・困難な状況に負けないための心身の鍛錬
「価値創造」という言葉を聞いて、個人的には、
スティーブ・ジョブズがiPhoneを創造したように、
社会が求めている価値、顧客が求めている価値を
創造していくことなのか?
つまり、世の中にないものを創造していくことなのか?
あるいは、経営者の仕事の1つとして、
マーケティングとイノベーションによって、顧客を創造すること。
とあるように、世の中のニーズや顧客の価値を踏まえたうえで、
顧客を創造していくこと、使命を実現していくことを
意図しているのかと、いろいろ想像が走ります。
いずれにしても、ドラッカーのマネジメントの基本と原則と
照らし合わせて考えた場合、
・ミッション経営の浸透とビジョンの共有
現場が力を発揮するには、
・強みと貢献
・組織の使命と個人の使命感
・顧客にとっての価値の理解、常に顧客の価値を意識する習慣
・リーダーシップとチームワーク
主には、そのようなテーマと関連してきます。
ドラッカーのマネジメントの基本と原則の
本当にコアな部分に該当するとも言えます。
そういう意味において、リーダーとして、
当たり前のことをやろうということなのかもしれません。
ジョンソンエンドジョンソンやスターバックスがそうしているように、
経営理念は、世の中の変化に合わせて、少しずつ見直しをしていく
必要があります。一度作ったら、おしまいではありません。
持続的な価値創造とは、ドラッカー5つの質問の3番目の問いである
「顧客にとっての価値は何か?」
非顧客や既存顧客の声に耳を傾け、私たちにできること、
私たちが果たすべき使命は何かを、
常に考えていく取り組みに他なりません。
その結果、信頼の獲得につながっていきます。
世の中の変化が激しい時代であるからこそ、
未来が見えにくくなってきています。
洞察力を高めていくために、
私たちは、どのような情報を継続して収集していくべきなのか?
何を学び続けるべきなのか?
それを決めたうえで、仕事の中に取り込んでいかないといけません。
困難な状況というのは、突然やってくるかもしれません。
そのための備えとして、価値創造リーダーは、
自らのリーダーシップを高めていく努力が
求められているように感じます。