【Vol.181】 ドラッカーに学ぶ リーダーシップ ~一流のリーダーに共通する働き方~
目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持すること。
一流のリーダーに共通するワークスタイル、
2番目の基本と原則になります。
目標の定め方は、組織によってさまざまかもしれません。
売上金額や利益、販売数など、
定量的に測りやすい目標もあれば、
ドラッカー5つの質問の5番目、
「われわれの計画は何か?」というテーマにおける、
・マーケティング
・イノベーション
・人的資源
・資金
・物的資源
・生産性
・社会的責任
上記のような目標設定をおこなったうえで、
具体的な施策を考え、それが決まったら、
どのように実行していくのか?
その優先順位を明確にしていくというような、
そういう組織もあります。
そして、仕事の基準をどうするか?
ある料亭において、以前は、
「いいよ、いいよ~」と、働く部下たちを気遣う、
やさしいリーダーの料理長がいたのですが、
個人的な事情により、その料理長が退職をし、
次にやってきたリーダーは、細部にこだわる、
品質においては、仕事の基準においては、
厳しいリーダーだったそうです。
何が違ってくるのかというと、同じ品を出しても、
その出てくる料理の味や見た目も異なったそうです。
それぐらい、仕事の基準を明確にし、
徹底することによって、
提供する品物やサービスの質を高め、
それを当たり前に、普通にしていくことによって、
品質やサービスの質を維持していくことが
できるようになります。
それは顧客満足にも直結し、経済的成果にも
大きな影響を及ぼす要因でもあります。
リーダーが妥協してしまうと、部下はそれでいいと思って
仕事をするので、仕事の基準がなかったり、
それがあやふやな状態で仕事をしているというような、
そういうことが起きているかもしれません。
目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持すること。
とてもシンプルなマネジメントの基本と原則ではありますが、
大きなテーマでもあり、私たち、リーダーの腕の見せ所です。